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コラム

大阪市の住吉大社が居心地がいいのは神様が生活に溶け込んでいるからだった

大阪市の住吉大社が居心地がいいのは神様が生活に溶け込んでいるからだった

「広い!そんなにたくさんお参りできないよなあ...」

大阪市にある住吉大社の5つのコース(本殿4棟、摂末社あわせて27社。その他にも多くの名所旧跡あり)を初めて見たとき、正直そう思いました。

でも、足を運んで分かりました。

ここは居心地がいい。

だから人々は、何度も住吉大社に祈りに来るし、結果的に参拝・祈願コースが生まれたんだ、と。

でも、どうして居心地がいいんだろう?

それが、ぼくが歩きながら考えたことでした。

結論は

いろいろな神様が生活に溶け込んでいるから。

それは、考えたというより街を歩きながら実感したことでした。

今回は、いろいろな神様が住む街、住吉区の住吉大社を3時間かけて巡ります。



1. 住吉大社は四天王寺・仁徳天皇陵と比べてどう違うのか?

住吉大社は四天王寺・仁徳天皇陵と比べてどう違うのか?

住吉大社と、四天王寺・仁徳天皇陵の共通項。

それは街を歩いていると、急に坂道が現れることです。基本は平野で、街の見晴らしがよい。境内の敷地面積が広い。そして、急に坂道が現れるのです。

かつてはすぐ西側が海だったことが街並みからも推測できます。

住吉大社と、四天王寺・仁徳天皇陵の違い。

それは「親しみやすさ」

ここにくると、住吉大社が今でも住民の方々の日常生活に溶け込んでいることを感じます。
敷地内を自転車に乗った住民の方々が、頻繁に行き来し、そのたびに小さくお辞儀をして、橋の前を通りすぎる日常風景。

大阪の歴史が日常生活とつながっている感じがします。

2. 西大鳥居と反橋(太鼓橋)

西大鳥居と反橋(太鼓橋)

豊臣秀吉の側室であった淀君(よどぎみ)が建てた反橋(そりばし:または太鼓橋)。その前には幅広い通路と休憩スペースがあり、観光客や地元の方々が休んでいます。

西大鳥居と反橋(太鼓橋)

反橋はとても急な角度で、丸く上に上がっています。
一番高いところから西を見ると、南海本線の住吉大社駅と、その向こうの住吉公園が。

3. 誕生石:島津家のルーツはこじんまりと居心地がよく

誕生石:島津家のルーツはこじんまりと居心地がよく

丹後局 (たんごのつぼね) が薩摩藩「島津氏」の始祖・島津忠久を出産したといわれる場所。島津家発祥の地は、想像していたよりこじんまりとした場所にありました。

そして、光と風が通り居心地がよかった。

この場所と自分が直接繋がっているということに、心が動きます。

4. 本殿:雄大な4つの本宮

本殿:雄大な4つの本宮

ウサギの「手水舎」で手水をとったあと、住吉鳥居をくぐります。

本殿:雄大な4つの本宮

堂々と建つ4つの本宮。敷地面積もたっぷり。航海の神として祀られている神社に、団体のビジネスパーソンが多かったのは印象的でした。

飛鳥時代までさかのぼる「住吉造り」は、仏教伝来以前の古代の様式を残しています。ここに古代の権力者が集まり、大陸への航海の前途を祈ったことを思うと、ドキドキします。

本殿:雄大な4つの本宮

海がすぐそこにあって、仏教と国家と知識階級の移民が、大陸と近畿地方を往復していた時代。古墳をあがめる豪族と、大陸文化を継承する新しい支配層が混在していた時代から、ここは人々が集まる港だったのです。

平安時代前後の「唐への航海」はここから生まれ、奈良や大津や京都に移植される。
古代の極東ロマンが詰まっています。

5. 住吉御文庫:大阪最古の図書館

住吉御文庫:大阪最古の図書館

図書館好きとしては見逃せないところ。漆喰塗りの小さい建物、住吉御文庫(すみよしおぶんこ)を見たときは、ひとりで興奮してしまいました。享保8年(1723年)に建てられ、約5万冊の写本・版本が収められました。

6. 招き猫のいる神社:楠珺社

招き猫のいる神社:楠珺社

立派なクスノキ。そのすぐそばに鳥居が。
とにかく赤い旗(初辰まいり)がたくさんあります。

招き猫のいる神社:楠珺社

商売発達・家内安全の「初辰まいり」で二番目に参拝する神社なのですが、本宮をそのまま東に進むと、一番初めに楠珺社(なんくんしゃ)に到着します。

招き猫のいる神社:楠珺社

もし「初辰まいり」をしたい場合は、

1.種貸社(お種銭を授かり、資本充実を祈願)
2.楠珺社(招福猫を集め、願いの発達を祈願)
3.浅沢社(芸事や美容を祈願)
4.大歳社(大歳守とおもかる石で、収穫集金を祈願)

という経路で、境内の外周を北から南に進む方向で歩くことになります。

7. 五所御前(ごしょごぜん)であなただけの御守を

五所御前(ごしょごぜん)であなただけの御守を

「五」「大」「力」と書かれた石を見つけて御守にする、というたのしい慣習が今も残っています。

8. 石舞台:日本三舞台のひとつ

石舞台:日本三舞台のひとつ

日本三舞台は、

①四天王寺(大阪市天王寺区)の石舞台
②厳島神社(広島県廿日市市)の板舞台
③住吉大社(大阪市住吉区)の石舞台

の3つ。

以前、四天王寺の石舞台は見に行ったので、この住吉大社の石舞台(豊臣秀頼が再興)で2つめ。残るは厳島神社の板舞台のみです。

9. 芸能・美容の守護神:浅澤社

芸能・美容の守護神:浅澤社

住吉大社の境内から出て、民家の間を歩きます。

芸能・美容の守護神:浅澤社
芸能・美容の守護神:浅澤社

学生さんの通学路の一角が池になっていて、そこに浅澤社(あさざわしゃ)が。一見小さいのですが、池に浮かぶ変わった形をしていて、不思議と記憶に残ります。

10. おもかる石は重かった:大歳社

おもかる石は重かった:大歳社

質素で内面的なエンターテイメント、おもかる石がある神社。「初辰まいり」で最後に参拝する神社でもあります。

おもかる石は重かった:大歳社

「全然軽かった!」

「えー、すごいじゃん」

「重かった」

「おんなじだった」

「さーて、何を願ったか教えてよ」

平日の午後。 20分くらい滞在しましたが、大歳社(おおとししゃ)に訪れる人々は絶えません。特徴は、中学生からお年寄りまで幅広い世代の参拝者。シニアの夫婦、母娘の二人、高校の部活の団体、中学生4人グループなど。

満を持して、ぼくもやってみます。

①二拝二拍手一拝
②石を持つ
③石に手を添えて祈願
④もう一度石を持つ

......

......

これは......

ちょっと重いな...。

11. 一寸法師がいる種貸社

さて、住吉大社の境内に戻り、種貸社(たねかししゃ)へ。

一寸法師がいる種貸社
一寸法師がいる種貸社
一寸法師がいる種貸社

子宝の神、安産の神、立身出世の神を祀っている神社です。
「初辰まいり」で最初に参拝する神社、一寸法師のお椀もあります。

12. 古代の雰囲気ただよう大海神社

古代の雰囲気ただよう大海神社

境内の北の端にあるのですが、ちょっと重厚感があります。坂道の上にあり、階段と立派な門、古代の雰囲気ただよう神社のつくりが、想像力を刺激します。

一寸法師がいる種貸社

午後1時から午後4時過ぎまで滞在した住吉大社も、ここが最後。4時に閉門とのことで、この大海神社を最後にぼくは門を出ました。

13. のどかな路面電車:阪堺電気軌道

のどかな路面電車:阪堺電気軌道

ゆっくり進む一車両の電車は牧歌的です。
民家と停留所の距離の近さに時代を感じます。

のどかな路面電車:阪堺電気軌道

住吉で降りると懐かしさを感じるのは、当時の町並みが案外残っているから。阪堺電気軌道が完成した当初は、もっと賑やかだったかもしれません。

14. 穏やかな白髪の店主:喫茶タンポポ

穏やかな白髪の店主:喫茶タンポポ

「最近は住吉大社に来る外国人さんも多くなってきましたよ。」

と白髪の店主さん。

「一番遠かったのはポルトガルの人たちで。彼らとはスマホを使って会話をしました。」

開店49年目の喫茶タンポポ。手作りのおいしいサンドイッチとサイフォンコーヒーをいただき、ぼくは身も心も満たされていました。

のどかな路面電車:阪堺電気軌道

「昔は喫茶店がすごく流行ってね。朝はみんな、仕事に行く前に喫茶店で朝ごはんを食べていってたんですよ。」

厚い卵焼きのサンドイッチを食べながら、ぼくは白髪の店主さんの話を聞きます。

「へ~。忙しそうですね~」

「それでもコーヒーはサイフォンを2つ使って淹れてね。時間はかかるんだけど、それで怒られたことはありませんでした。いいお客さんばっかりで。」

「そんな時代があったんです。」

テレビ画面には相撲をとる力士。

外では路面電車の音が鳴っています。

喫茶タンポポ
住所:大阪府大阪市住吉区東粉浜3丁目10−8
電話番号:06-6672-5071

15. もとは住吉大社の表参道:住吉公園

のどかな路面電車:阪堺電気軌道

住吉大社から南海電車を越え、一直線に広がる公園。全世代の住民の方々がくつろぎ、公園の広さが心の余裕を感じさせます。

それもそのはず、この公園は元は住吉大社の境内だったのです。
昔は大社の馬場があって、公園の中心を通る「潮掛け道」は、住吉大社の表参道でした。

そう思ってみると確かに、住吉公園から住吉大社の全体が大きな神社のように感じられます。不思議と守られている感覚があるのです。

住吉公園は、1873年に大阪府営公園に指定された大阪で一番歴史のある公園です。

16. 親しみやすい神様が住む街

親しみやすい神様が住む街

大阪市住吉区の住吉大社。

それは神功皇后以来、日本の航海祈願の地として人々に親しまれてきた神社です。
住民の方々に親しまれ、居心地がよく、いろいろな神様がいる神社。

あべのハルカスのある天王寺から路面電車に乗り、10分ほど。

そこには神話の土地が広がっていて、神様たちが日常生活に溶け込んでいました。



住吉大社5つのお祈りのコース
正式参拝コース 20分
商売繁盛・家内安全コース 40分
心願成就コース 40分
縁結び・夫婦円満コース 20分
安産祈願コース 30分
※詳しくは公式ホームページ「住吉っさんの歩き方」を御覧ください。

アクセス
南海本線「住吉大社駅」から東へ徒歩3分
南海高野線「住吉東駅」から西へ徒歩5分
阪堺線 「住吉鳥居前駅」から徒歩すぐ



開門時間:6:00~17:00(10~3月:6:30~17:00)

公式ホームページ住吉大社


こちらのコラムは「#パワースポットのたび」特集で紹介されています。

島津

島津男性 | 30代

最近、カメラを購入し、撮影をはじめました。
休みの日は、子どもたちと一緒に近くの公園や喫茶店、イベントに参加。撮影の腕を磨く日々です。
コーヒーが好きな30代男性。京都在住。

最終更新日:2020.02.13

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初辰まいりの招き猫が写っていて、わ!斗なりました。
これ、可愛いですよねー!!
猫好きな人の中でも話題です。
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