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コラム

絶品!むかわのシシャモ

10月から11月初めはシシャモのシーズンです。といっても、一般的にスーパーなどで売られているものが、美味しいシーズンを迎えるわけではありません。あのシシャモは外国からの輸入で、しかも冷凍された物ですから、旬はほとんどありません。

ここで紹介するシシャモは、北海道だけに生息するホンモノの“シシャモ”です。

世界中でも北海道の太平洋側だけでしか生息が確認されていない、本当に貴重な魚で、しかも美味。スーパーのシシャモとは雲泥の差です。

数年前に北海道へ行ったとき、シシャモが食べたくてむかわ町へ行きました。9月中旬だったのですが、どこを探してもシシャモがありません。シシャモって干物なので、いつでもあると思ったのですが、「むかわじゃシシャモは10月から1か月くらいしかないよ。冷凍物は出せないよ。」といわれ、ショックを受けました。それから1年後、10月に1週間ほど北海道に行く機会があり、今度は正真正銘のシシャモに出会うことができました。



目次


  1. 1.日本固有の魚、シシャモ
  2. 1-1.全く別物のシシャモとカラフトシシャモ 
  3. 1-2.漁期は10月から40日ほど
  4. 1-3.北海道の太平洋岸の小さな町むかわ町
  5. 1-4.漁獲高は全部でわずか700トン
  1. 2.一夜干し以外にも食べ方いろいろ
  2. 2-1.オスのシシャモも販売 
  3. 2-2.すだれ干しで販売
  4. 2-3.基本の食べ方は一夜干し
  5. 2-4.現地ならではのシシャモ寿司
  1. 3.漁期の間で風味が変わる子持ちシシャモ
  2. 3-1.卵の成長とともに変化
  3. 3-2.盛大に開催されるシシャモ祭り
  1. 4.まとめ

1.日本固有の魚、シシャモ

1-1.全く別物のシシャモとカラフトシシャモ
全く別物のシシャモとカラフトシシャモ


全く別物のシシャモとカラフトシシャモ2


子持ちシシャモは食卓には欠かせない日本人が大好きな食材です。一年中魚屋さんやスーパーの店頭に並んでいます。これは輸入されたカラフトシシャモです。日本産のシシャモ(柳葉魚)は北海道の太平洋側で収穫される魚ですが、収穫量が少なく、店頭に並ぶことはほとんどありません。そのため、その代用品がロシアやノルウェー、カナダあたりから輸入されています。この輸入されているシシャモは姿がシシャモとよく似ていますが、カラフトシシャモ(カペリン)と呼ばれる違う魚です。カラフトシシャモは大量に輸入されているため、1匹20~30円で販売されています。



1-2.漁期は10月から40日ほど

シシャモは北海道のむかわ町から釧路市にかけての太平洋岸にしかいない、日本の固有種の魚です。どうしてそこにしかいないのかは分かっていないそうです。さらに、近年は特に収穫量が少なく、貴重な魚です。漁期が10月上旬から約1ヶ月間に限られ、そのためほとんど北海道以外には出回りません

特にむかわ町はシシャモの町として知られています。


漁期は10月から40日ほど


1-3.北海道の太平洋岸の小さな町むかわ町

むかわ町(むかわちょう)は北海道新千歳空港から車で45分ほどのところにある小さな町です。太平洋に面し人口は約8,000人(2019年9月現在)。2006年3月に穂別町と鵡川町が合併し、現在のむかわ町になりました。町の中央にシシャモが遡上する鵡川(むかわ)が流れています。

普段は静かな町ですが10月から11月上旬は一変します。町はこの1ヶ月だけ信じられない数の観光客で賑わいます。


北海道の太平洋岸の小さな町むかわ町


1-4.漁獲高は全部でわずか700トン

サケと同じように川で生まれた稚魚は、海へ下り大人になって、また川に戻ってきて産卵します。漁獲高は1980年の1万8900トンとピークに激減し、2017年には約700トンにまで落ち込んでいます。その原因は乱獲や気候変動などいろいろな理由が挙げられます。地元ではシシャモ漁を10月から11月上旬までと限定するなど、資源保護のためさまざまな施策を実施していますが、なかなかよい結果は得られていないようです。



漁獲高は全部でわずか700トン



2.一夜干し以外にも食べ方いろいろ

2-1.オスのシシャモも販売
オスのシシャモも販売


シシャモは何といっても一夜干しの子持ちシシャモが定番です。でもそれってメスですよね。私の地元千葉で売られているシシャモ(カラフトシシャモ)は、全部子持ちです。じゃオスは食べないの?という疑問がわいて調べたところ、カラフトシシャモはメスしか輸入されないそうです。

じゃあ、むかわ町ではオスはどうするのと思ったら、ちゃんと売っていました。店の人は、「オスは卵がないだけで、味は変わらないよと」と言っていました。しかし、価格を見るとメスより価格が少し安い! やはりオスは人気ないんだなぁ、と実感しました。


2-2.すだれ干しで販売
すだれ干しで販売


むかわ町で最も有名な販売店は「カネダイ大野商店」です。むかわ町のメイン通りにあります。シーズンは店頭に“すだれ干し”になったシシャモが大量に展示されているのですぐわかります。その奥が食堂です。

“すだれ干し”とは、シシャモを10匹ほどめざしのように棒に通して並べたもので、そのまま一日乾燥させます。店頭ではすだれになったものをそのまま購入します。基本的に10匹単位になっています。

うまい、獲れたて、漁獲量が少ない、となれば価格は当然上がります。大きさやオス、メスなどで変わりますが、だいたい1匹200円前後です。カラフトシシャモは1匹20円前後ですから10倍以上です。オスはメスより1~2割安くなっています。


カネダイ大野商店

北海道勇払郡むかわ町美幸2-42 

営業時間:10:00~17:00

定休日:1月~9月:日曜日

https://kanedaioono.com/


2-3.基本の食べ方は一夜干し

基本の食べ方は一夜干し


シシャモの基本的な食べ方は一夜干ししたものです。店によって“生干し”といっています。むかわ町での食べ方は、ホットプレートにクッキングシートを敷いて、その上にシシャモをのせます。そうすることにより、シシャモの美味しい脂が下にたれることなく、ふっくらと焼き上がります。

子持ちのメスばかりでなく、ツウはオスのほうを好んで食べると店のスタッフが言うので、オス、メス混合のすだれ干しを購入、食べ比べてみました。

まずそのうまさにびっくり。今まで食べていたシシャモ(カラフトシシャモ)と姿は似ていますが、味は別もの。ふっくらとして脂ののった身は、抜群の味わい。子持ちのメスだけでなく、オスも遜色がありません。むしろ身が締まっていて、オスの方が美味しいという人がいるのもわかるような気がしました。まあ、卵がないのはちょっと物足りないのは確かです。


2-4.現地ならではのシシャモ寿司
現地ならではのシシャモ寿司


一夜干しのシシャモは冷凍ができるので、数は少ないですが通販などで1年中手に入ります。しかし、刺身や寿司は漁期だけ、しかも現地だけしか食べられない逸品です。身はほんのり赤みを帯びた白身で、川を遡上してきただけにしっかりした歯ごたえが特徴です。

ほかにも汁物やフライ、昆布巻きなど、今までに味わったことのない現地ならではのシシャモ料理が味わえます。


3.漁期の間で風味が変わる子持ちシシャモ

3-1.卵の成長とともに変化
卵の成長とともに変化


私が訪ねたのは10月半ば。なんか卵が少ないな、と感じた個体もありました。まあ、こんなものかなと思ったのですが、自宅へ帰って調べたところ、漁のはじめ頃と最後では、卵の状態が全く違う、と書かれていました。

漁のはじめの頃は脂がのっているのですが、卵は未成熟なものが多い。それから徐々に卵が成熟しそれにつれて脂が落ちていくようです。魚自体は少し赤みを帯びてきます。バランスはこのあたりがいいとのことで、訪問したのはちょっと早めでした。

それからさらに卵が完熟し、もっともプリプリとした食感になり、卵のうまみが感じられるようになります。でも脂はほとんど落ちてしまいます。

これは好みにもよりますが、私としてはある程度脂がのっていて、卵が成熟する10月下旬頃をおすすめします。

オスメスとも脂ののりがいいのが好みの場合はシーズンはじめ、特に刺身や寿司などは最高です。卵のプリプリ感を味わいたければ11月に入ってからがおすすめです。


3-2.盛大に開催されるシシャモ祭り
盛大に開催されるシシャモ祭り


むかわ町では11月上旬に“シシャモ祭り”が開催されます。むかわ町のシシャモ専門店や飲食店などが協力し、格安でシシャモの一夜干しや寿司、シシャモ汁などが味わえます。また、むかわ町の特産品も並び、毎年ひときわ多くの観光客で賑わいます。

むかわ町以外でも隣町の日高町門別でもシシャモ祭り(10月下旬)が行われ、ほかにも新冠町などでもシシャモを味わえます。むかわ町以外あまり知られていないので観光客が少なく穴場です。


むかわ町公式ホームページ

http://www.town.mukawa.lg.jp/1007.htm


日高町観光情報

https://www.town.hidaka.hokkaido.jp/site/kanko/list37.html



4.まとめ

今回の北海道は取材を兼ねて1週間ほど函館、ニセコ、岩内、余市、小樽などを巡ったのですが、最初に立ち寄ったむかわのシシャモがもう一度食べたくて、最終日の予定を変えて、再度むかわ町を訪ねてしまいました。

一夜干しのシシャモは冷凍も可能で、現地で多めに買って帰ってから冷凍しました。冷凍シシャモは冷凍のままクッキングシートの上で焼くと美味しく食べられます。アルミホイールは使ってはダメとのことです。

のりじゅん

のりじゅん男性 | 60代

フリーライター。旅行好きがこうじて、40歳を過ぎてから旅行雑誌の編集者になり、全国を走り回っていました。

最終更新日:2020.01.21

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