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コラム

身延・南アルプス山麓の温泉を巡る旅

峡西(きょうさい)地方や峡南(きょうなん)地方と言っても、そこに住んでいる人たち以外、何県にある地方を指すのか、どこにあるのか分かる人はほとんどいないでしょう。

峡西、峡南とも山梨県にある地方の呼び方です。

八ヶ岳山麓、それに富士山、富士五湖地方が観光地として有名ですが、峡西、峡南は山梨県の真ん中を流れる富士川の東側。身延山がある地域といえば、分かりやすいかもしれません。

身延山は日蓮宗の大本山ですから、ここには多くの参拝客が訪れます。でもそれ以外名所は、すぐには浮かんできません。

温泉もあるのですが、ほとんどが一軒宿。まとまった温泉街を形成しているのは、富士山の西側にある「下部温泉」くらいです。しかし、世界最古の温泉宿や太古の温泉、効能が豊か評判の温泉、武田信玄の隠し湯など、名湯、秘湯ばかり。身延詣でのついでに立ち寄ってはいかがでしょうか。

そんな、峡西、峡南の温泉をご紹介します。

 

 

目次

 

 

 

 

 

1.エリア最大の見所、身延山久遠寺

峡西、峡南エリアをご紹介するに当たって、まずは「身延山久遠寺」を外すわけにいきません。日蓮宗の大本山として、信者ばかりでなく多くの参拝客が訪れます。最寄り駅はJR身延線身延駅で、駅前の商店街(参道)は整備され、土産物店や飲食店が並んでいます。

 

 

1-1.740年前に創建された日蓮宗の総本山「久遠寺」

 

「身延山久遠寺(みのぶさんくおんじ)」は、1274年に日蓮上人が、この地を治める地頭、南部実長(なんぶさねなが)の招きで、身延の地に草庵を建て法華経の教えを人々に説いたことに始まります。その後1281年に本格的な堂宇を建て、「身延山久遠寺」と命名しました。場所は現在の久遠寺から少し離れたところだったそうです(“御草庵跡”として残っています)。

現在の地に建立されたのはそれから200年後の1475年で、第11世日朝(にっちょう)上人が移転しました。

 

 

1-2.スケールの大きさに感動

 

久遠寺の敷地は約300万坪あり、敷地内には本堂はじめ多くの伽藍が立ち並び、そのスケールの大きさに圧倒されます。しかし、創建以来度々の火災により多くの建物は焼失してしまい、特に1875年(明治8年)の大火では、ほとんどの建物が焼き尽くされてしまいました。

建物はその後ほとんど再建され、現在に至っています。

 

 

日蓮宗総本山 身延山久遠寺

山梨県南巨摩郡身延町身延3567

電話:0556-62-1011

参拝自由

アクセス:

鉄道/JR身延線身延駅から路線バスで約12分

車:中部横断自動南部IC、または下部温泉早川ICから国道52号で約15分

URL:https://www.kuonji.jp/

 

 

2.兵士がキズを癒やした武田信玄の隠し湯「下部温泉」

 

「久遠寺」の近くにある「下部温泉」は、このエリア唯一の温泉郷です。とはいっても20軒近くある宿は比較的小さく、山と川に囲まれた静かな温泉場です。

「下部温泉」の魅力は何といっても、地下の岩盤から湧く温泉です。この湯で武田信玄軍の兵士たちがキズを癒やしたといわれています。

「下部温泉」の歴史は古く、約1200年前に発見されました。地下の岩盤から湧き出す温泉は、泉温が30℃~32℃です。泉質は単純温泉で、切り傷やリウマチ、冷え性などに効能があります。また飲むこともでき、胃腸病に良いとされています。

温泉が湧き出す岩盤の上には「古湯坊 源泉舘」「大市館 裕貴屋」という2つの温泉宿が建っていて、いずれの宿でも岩盤から湧き出す温泉を、泉温のまま掛け流しで入浴できます。ちょっと冷たいですが、足下から湧き出る温泉は源泉そのもの、10分以上ゆっくり入るとぽかぽかしてきます。

 

 

「源泉舘」は江戸時代、「裕貴屋」は明治8年(1875年)創業の老舗宿で、いずれの建物も国の登録有形文化財に指定されている貴重な木造建築です。この温泉は2軒の宿以外にも分湯されています。

「下部温泉」には昔からあるぬる湯のほかに、2006年に旧下部町(現身延町)が掘削した温泉があります。これは泉温51℃あり、各宿に引かれています。ぬる湯に入った後、こちらのお風呂に入ると本当によく温まります。

 

 

下部温泉旅館組合

山梨県南巨摩郡身延町下部

電話:0556-36-1870

アクセス:

鉄道/JR身延線下部温泉駅から路線バスで約12分

車/中部横断自動車道下部温泉早川IC下車すぐ、または南部ICから国道52号線で約20分

URL:http://www.shimobe.org/

 

古湯坊 源泉舘

山梨県南巨摩郡身延町下部45

電話:0556-36-0101

URL:http://www.gensen1126.jp/

 

大市館裕貴屋

山梨県南巨摩郡身延町下部48

電話:0556-20-3130

URL:http://yuki-ya.com/

 

 

3.南アルプスの山懐、早川沿いには名湯が点在

 

「下部温泉」付近で富士川に合流する早川。その渓流沿いに通称“南アルプス街道”と呼ばれる南アルプスに向かう街道があります。この街道沿いには西山温泉奈良田温泉など素晴らしい温泉が点在しています。

 

 

3-1.世界最古の温泉宿「西山温泉 慶雲館」

南アルプス街道を下部温泉から南アルプス方面へ車で30分ほど上っていくと「早川町営温泉宿泊施設 ヘルシー美里」があります。ここの温泉は含硫黄‐ナトリウム・カルシウム‐塩化物・硫酸塩泉といって、塩分が多い温泉です。これはこの地が昔海だったことを表しています。太古の海水が湧き出した温泉、とても貴重な温泉です。

 

 

「ヘルシー美里」から10分ほど上ったところにある温泉宿が「西山温泉 慶雲館」です。ここは宿のホームページにも大きく書いてあるように、“ギネスブック認定 世界最古の宿”なのです。カーナビが経路を間違ってしまうほどのへんぴな場所にありながら、大変立派で超豪華な宿です。

部屋も含め温泉が使われている施設はすべて源泉掛け流しという贅沢さです。泉質は含硫黄‐ナトリウム・カルシウム‐塩化物・硫酸塩泉で、泉温は52℃の自噴線です。

「慶雲館」の創業は約1300年前、西暦705年で、ギネスに世界最古の宿と認定されています。

 

 

「慶雲館」の近くには「元湯 蓬莱館」という明治創業の湯治宿もあります。お風呂は大浴場だけで混浴になっています。温泉は泉温が42℃あり、源泉掛け流しです。こちらも大変いい温泉で、年間を通して多くの湯治客が訪れます。

 

 

町営 光源の里温泉 ヘルシー美里

山梨県南巨摩郡早川町大原野651

電話:0556-48-2621

アクセス:

鉄道/JR身延線下部温泉駅から早川町営バスで約50分

車/中部横断自動車道下部温泉早川ICから南アルプス街道で約25分または南部ICから約40分

URL:http://www.hayakawa-eco.com/misato/

 

西山温泉慶雲館

山梨県南巨摩郡早川町西山温泉

電話:0556-48-2111

アクセス:

鉄道/JR身延線下部温泉駅から早川町営バスで約60分

車/中部横断自動車道下部温泉早川ICから南アルプス街道で約50分または南部ICから約70分

URL:https://www.keiunkan.co.jp/

 

元湯 蓬莱館

山梨県南巨摩郡早川町湯島73

電話:0556-48-2211

アクセス:

鉄道/JR身延線下部温泉駅から早川町営バスで約65分

車/中部横断自動車道下部温泉早川ICから南アルプス街道で約60分または南部ICから約80分

URL:https://www.spa.or.jp/shisetu/horaikan/yado.htm

 

 

3-2.最奥の秘湯奈良田温泉は評判の薬湯

 

西山温泉からさらに上流へ車で5分ほど行くとダム湖が見えてきます。奈良田湖です。湖岸を少し走ると「奈良田温泉 白根館」に到着です。

奈良田温泉も歴史は古く、約1300年前には発見されていたといわれています。ダムができた際には泉源が奈良田湖に沈んでしまいましたが、地元の温泉復活の願いが叶い、1978年掘削に成功しました。

奈良田温泉は“七不思議の湯”と呼ばれ、時刻や天候などにより透明、グリーン、白濁など色が変わります。泉質は硫黄分が多く含まれる含硫黄-ナトリウム-塩化物泉で、泉温は約50℃。もちろん源泉掛け流しです。

 

 

奈良田の湯は昔からさまざまな病に効能があるといわれ、近年では特に糖尿病に効くと評判になっています。だだ、ネットなどであまりに糖尿病ばかりにスポットが当てられてしまい、「糖尿病関連のお客さんが増えすぎて…」とご主人。本来は山深い自然の中で温泉を楽しんでいただきたいので、「最近はあまり糖尿病にことは言わないようにしている」そうです。日帰り入浴も可能です。

 

奈良田温泉には日帰り入浴施設「町営 奈良田の里温泉 女帝の湯」があります。こちらの泉質はナトリウム‐塩化物-炭酸水素塩泉で、こちらも糖尿病をはじめさまざまな効能を持つ素晴らしい温泉です。

 

 

奈良田温泉 白根館

山梨県南巨摩郡早川町奈良田344

電話:0556-48-2711

アクセス:

鉄道/JR身延線下部温泉駅から早川町営バスで約70分

車/中部横断自動車道下部温泉早川ICから南アルプス街道で約55分または南部ICから約75分

URL:http://www.nukuyu.com/shiranekan/

 

町営 奈良田の里温泉 女帝の湯

山梨県南巨摩郡早川町奈良田486

電話: 0556-48-2552

アクセス:

鉄道/JR身延線下部温泉駅から早川町営バスで約70分

車/中部横断自動車道下部温泉早川ICから南アルプス街道で約55分または南部ICから約75

URL:http://hayakawakankou.daa.jp/archives/spot/naradanosato/

 

 

4.効能に絶対の自信がある南アルプス山麓の温泉

このエリアは“フォッサマグナ(糸魚川静岡構造線)”といわれる日本列島を形作っている大きな割れ目地帯の西端に位置しています。温泉はその割れ目から湧き出しているともいわれています。そのお湯はもしかすると何百万年もの間地中で眠っていた海水かもしれません。すべてがそうだと言い切れませんが、なんとも夢のある話です。

ほかにも峡南・峡西エリアには、これぞ秘湯といった素晴らしい温泉がいくつもあるのですが、それはまたの機会にご紹介できたらと思います。

2020年には中部横断自動車道が全線開通します。アクセスも良くなりますので、是非温泉巡りを楽しんでください。

のりじゅん

のりじゅん男性 | 60代

フリーライター。旅行好きがこうじて、40歳を過ぎてから旅行雑誌の編集者になり、全国を走り回っていました。

最終更新日:2020.02.21

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