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コラム

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関東の2大勝負の神様を訪ねる  2 香取神宮

「鹿島神宮」と並ぶ勝負運のパワースポット「香取神宮」をご紹介します。

「香取神宮(かとりじんぐう)」は千葉県香取市に鎮座する神社です。千葉県では初詣の人数で日本一を誇る成田山新勝寺に次いでいます。「香取神宮」の近くには、利根川沿いの港町で昔の町並みが残る佐原(さわら)や水の里水郷(すいごう)があり、観光コースとして人気になっています。また、「鹿島神社」とは距離的にも近く、1日で両方の神社に参拝することも可能です。



目次
  1. 1.利根川沿いの高台にある「香取神宮」
  2. 1-1.「香取神宮」創建当時一帯は大きな湿地帯だった
  1. 2.「軍神」として崇拝されたご祭神
  2. 2-1.朱塗りの「楼門」は国の重要文化財
  3. 2-2.堂々とした黒を基調とする社殿
  4. 2-3.地震を抑えてくれる「要石」
  5. 2-4.12年に一度に盛大に行われる「神幸祭」
  1. 3.「鹿島神宮」「香取神宮」で勝負運アップ。今年はいいことありますように。

1.利根川沿いの高台にある「香取神宮」

利根川沿いの高台にある「香取神宮」

「香取神宮」へはJR成田線の佐原駅で下車し路線バスかタクシーを利用します。ほかにも佐原駅の隣にある香取駅で降りると歩いて30分ほどです。車だと東関東自動車道佐原香取ICを下り約1.5キロで到着します。

「鹿島神宮」とはJR鹿島線(鹿島神宮⇔佐原)1本で行き来できます。また車は東関東自動車道を使うと約20分、国道356号、51号水郷大橋経由でも40分ほどの距離です。

「香取神宮」は利根川のすぐ近くにあるのですが、小高い丘の上に建っています。表参道は短く、お土産屋さんや飲食店が立ち並んでいます。なかでも名物の“草団子”は人気です。蓬(よもぎ)を練り込んだ団子で、あんこときなこがあります。草団子は昔から食べると厄落としになるといわれており、参道に数軒、境内にも1軒の売店があります。


利根川沿いの高台にある「香取神宮」2


1-1.「香取神宮」創建当時一帯は大きな湿地帯だった

「香取神宮」と「鹿島神宮」のある一帯は現在利根川により千葉県と茨城県に分かれていますが、江戸時代以前は印旛沼や手賀沼、霞ヶ浦、北浦といった今ある湖沼が一続きになった大きな内海のような湿地帯でした。「香取神宮」の前は“香取海(かとりのうみ)”と呼ばれる太平洋に注ぐ大きな湖(汽水湖)になっていました。一方の「鹿島神宮」はその湖の北東岸に建っており、そこは“香島”といわれていました。

江戸時代以前の利根川は、この大きな湖には全くつながっておらず、今は支流のように見えますが、東京湾に注ぐ江戸川が本流でした。それを変えたのは徳川家康です。利根川の流れを人工的にこの湖の方へ流す治水工事(利根川の東遷)を行い、利根川は現在のように銚子・犬吠埼が河口になりました。完成は1654年で、以降太平洋側から江戸への船運が盛んになり、佐原は荷物の積み下ろし港として発展し、「香取神宮」も最盛期を迎えます。

利根川の東遷により、1つだった湖の浅い部分に利根川が運んでくる土砂がたまり、また干拓などにより広大な土地ができました。土地は耕されて関東一の米どころに、湖はいくつかの湖沼に分割され現在のような地形になったのです。



2.「軍神」として崇拝されたご祭神

「軍神」として崇拝されたご祭神

「香取神宮」の創建は初代神武天皇(じんむてんのう)の時代(神武18年)と伝わっています。今から2660年以上前です。ご祭神は経津主大神(ふつぬしのおおかみ)で、武甕槌大神(たけみかつぢのおおかみ=「鹿島神宮」のご祭神)とともに、天界(高天原=たかまがはら)を支配する天照大神(あまてらすおおかみ)の命を受け、地上(葦原中国=あしはらなかつくに)を治めていた出雲の神様、大国主命(おくにぬしのみこと)のもとへ行き、天照大神が地上を支配することを認めさせた(出雲国譲りの伝説)という国造り神話の神様です(「古事記」「日本書紀」による伝説)。

経津主大神は武道に優れた神様といわれていてご利益は “勝負運”です。藤原氏や室町・鎌倉幕府の歴代将軍に“軍神”として崇拝され、大いに栄えましたが、戦国時代に衰退してしまいます。しかし、江戸に幕府を置いた徳川家康により復活しました。



2-1.朱塗りの「楼門」は国の重要文化財
朱塗りの「楼門」は国の重要文化財

商店街が終わると朱塗りの大鳥居があります。これは二の鳥居になり、ここからが神域になります。

朱塗りの「楼門」は国の重要文化財2

一の鳥居は少し離れた利根川畔に建っています。この場所は「津宮鳥居河岸(つみやとりいかし)」といい、経津主大神が上陸した場所といわれています。昔はここが参道入口でした。


朱塗りの「楼門」は国の重要文化財3

杉や桜の大木が茂る参道を進むと階段上に朱塗りの総門があります。


朱塗りの「楼門」は国の重要文化財4

その先にあるのが国の重要文化財に指定されている「楼門(ろうもん)」です。1700年(元禄13年)に徳川5代将軍綱吉(つなよし)によって造営されたものです。朱塗りの「楼門」は奥に見える漆黒の「本殿」との対比が見事です。



2-2.堂々とした黒を基調とする社殿
堂々とした黒を基調とする社殿

「楼門」を入ると正面に「拝殿」が鎮座しています。基本は黒塗りで、極彩色の装飾が施されています。1936年(昭和11年)から1940年(昭和15年)にかけて行われた大改修の際に造営されたもので、国の登録有形文化財に指定されています。造りは“権現造り”といって日本の神社を代表する建築様式で、「拝殿」に続いて“石の間”という部屋を造り、その後ろに「本殿」が建っています。


堂々とした黒を基調とする社殿2

「本殿」は1700年(元禄13年)に「楼門」とともに徳川綱吉が造営したしたもので、こちらは国の重要文化財です。「拝殿」は「本殿」から240年後に建てられていますが、「本殿」と全く同じ様式で建てられていて、違和感は全くありません。「香取神宮」の「拝殿」は私が訪れた神社のなかで最も素晴らしいと思う建物です。



2-3.地震を抑えてくれる「要石」
地震を抑えてくれる「要石」

大鳥居を入り総門方向ではなく、すぐ左に上る道を行くと「要石(かなめいし)」があります。「要石」とは地中深くに埋められて、その先端でナマズの頭を押さえて地震を防いでいたと伝わっている石で、「鹿島神宮」にもありました。水戸光圀(みとみつくに=水戸黄門)がどこまで埋まっているか掘らせてみたところ、先端まで掘ることができなかった、という伝説も「鹿島神宮」のそれと同じです。違うのは地上に出ている部分が「香取神宮」は凸型、「鹿島神宮」は凹型だということだけです。「香取神宮」と「鹿島神宮」はまさしく兄弟のように似ている神社ですね。

またこのことから、昔からこのあたりを震源とする地震が多く発生していたということが分かります。



2-4.12年に一度に盛大に行われる「神幸祭」

12年に一度の「式年神幸祭(しんこうさい)」は、経津主大神と武甕槌大神が川の上で会うというお祭りです。一の鳥居がある津宮から船を連ねて利根川を渡り、「鹿島神宮」から来る船と水上で出会います。次の「式年神幸祭」は2026年(令和8年)に行われます。「鹿島神宮」でも同じような「御船祭(みふねまつり)」が開催されますが、開催日は別になっています。


「香取神宮」には建物のほかにも国宝や重要文化財があります。

国宝は「海獣葡萄鏡(かいじゅうぶどうきょう)」という鏡です。正倉院のものと、愛媛県大三島にある大山祇神社(おおやまうじじんじゃ)の神鏡とともに“日本三銘鏡”といわれています。また、磁器製の「古瀬戸黄釉狛犬(こせとおうゆうこまいぬ)」は国の重要文化財に指定されています。いずれも宝物館で感激することができます。


香取神宮

千葉県香取市香取1697-1

電話番号:0478-57-3211

参拝自由

アクセス:

鉄道/JR成田線佐原駅から路線バスで約15分香取神宮下車、またはJR成田線香取駅から徒歩約20分

車/東関東自動車道佐原香取ICから約5分

URL:https://katori-jingu.or.jp/



3.「鹿島神宮」「香取神宮」で勝負運アップ。今年はいいことありますように。

「鹿島神宮」から「香取神宮」という強力な勝負の神様を巡ってきました。仕事、スポーツ、恋愛、受験、病気、ギャンブルなどここで勝負というときは必ずあります。そんなとき神頼みも必要ですね。前へ進む力を与えてくれるような気がして来るから不思議です。でも、神様は何もしてくれません。自分で難関を乗り越えましょう。

「香取神宮」の近くには小江戸といわれる古い町並みが残る佐原があります。「香取神社」とともに観光してきましたので、機会があればご紹介したいと思います。うまい酒にウナギも名物です。

のりじゅん

のりじゅん男性 | 60代

フリーライター。旅行好きがこうじて、40歳を過ぎてから旅行雑誌の編集者になり、全国を走り回っていました。

最終更新日:2020.03.23

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